骨粗鬆症治療の開始前の歯科受診|医療法人城北 城北歯科医院・矯正歯科|名古屋市北区にある歯医者

〒462-0026名古屋市北区萩野通1-37
TEL.052-914-1040
  • 緊急随時対応

  • 求人案内

052-914-1040 WEB予約
ヘッダー画像

骨粗鬆症治療の開始前の歯科受診

骨粗鬆症治療の開始前の歯科受診|医療法人城北 城北歯科医院・矯正歯科|名古屋市北区にある歯医者

歯科治療にはいくつかの注意点がありますが、骨粗鬆症治療中の患者さんには特に慎重な対応が求められます。骨粗鬆症は、骨の強度が低下し、骨折のリスクが高まる病気です。治療に使われる薬剤や歯科処置の内容に応じた対応が重要です。

 骨粗鬆症治療に使われる代表的な薬剤に「ビスフォスフォネート製剤」や「デノスマブ」といった骨吸収抑制薬があります。これらは骨密度を高める効果がありとても大切な薬です。しかし、まれに歯科治療後に顎骨に広範囲の炎症を引き起こすことがあります。この状態は治癒が難しく、患者さんに強い痛みや不快感をもたらし、生活の質(QOL)を著しく低下させるリスクがあります。過去には、抜歯など顎の骨に負担がかかる処置前に骨粗鬆症治療薬を休薬するなどの対応をとっておりました。しかし最近の見解では、休薬の対応は取らず投薬を継続した状態で、慎重に歯科治療の計画を立てることが推奨されています。
 そのため、歯科治療前には、骨粗鬆症の治療内容や使用している薬について歯科医師に伝えることが大切です。歯科医師は必要に応じて担当医と情報共有し、リスクを減らす治療方法を検討しています。

 骨粗鬆症の治療を始める前に歯科医院で相談できることが理想です。骨粗鬆症治療開始前であれば、抜歯などの処置も積極的に行うことが可能です。さらに、口腔内の健康状態を確認し、事前に必要な処置を行うことで、顎骨の炎症リスクを減らすことができます。また、すでに治療を始めている場合も、主治医と歯科医が連携して治療を進めることが重要です。場合によっては、歯科口腔外科での処置が必要になることもあります。

 骨粗鬆症治療中の患者さんは、日常的に歯の健康を保つことが重要です。定期的な歯科検診を受け、虫歯や歯周病を予防することで、抜歯などのリスクが高い処置を避けることができます。骨粗鬆症治療は長期にわたることが多いため、日々の口腔ケアと歯科医師との協力で歯の健康を維持することが、生活の質を守る上で欠かせません。

 骨粗鬆症治療中の歯科治療では、薬剤の影響を理解し、歯科医師との連携をしっかりと行うことが大切です。適切な対応をとることで、合併症のリスクを最小限に抑え、安全に治療を受けることが可能です。