
休むことの大切さ
先日、書店で目に留まった雑誌の表紙に、のび太くんが寝転がっている姿が描かれていました。つい、かわいくて「ジャケ買い」してしまったのですが、今回のテーマはずばり「休むこと」。普段あまり意識しないテーマに、改めて考えさせられました。
正直に言うと、僕は昔から「休むこと」があまり得意ではありません。休みの日もついつい予定を入れてしまったり、動き回ってしまったりします。どこか「休んでいると怠けているようで落ち着かない」気持ちがあるのかもしれません。
でも雑誌の特集を読んでみると、「休むこと」には実は深い意味があり、科学的にも研究されているのだそうです。どうやって心と体をリセットするか、どうすれば効率よく疲労を回復できるか。「ゆっくりする」ための雑誌のはずが、読んでいるうちに気合を入れて真剣に読み込んでしまいました。休むために頑張るというのも、なんだか皮肉ですが。
ここで思い浮かんだのが、のび太くんのことです。漫画やアニメでは「怠け者でよく寝る小学生」として描かれることが多いですが、映画の中ののび太くんは少し違います。仲間のために勇気を出したり、優しく思いやりを持って行動したり、とても頼れる存在になるのです。そして彼が見せる「よく眠る姿」は、実は心と体をリセットして次に進むための力をためる大切な時間だったのかもしれません。(さすがにちがうかな?)
「休むこと」は怠けることではなくて、むしろ、次に進むための準備であり、自分を大切にする行為だということです。私たちはつい「もっと頑張らなければ」と思いがちですが、体も心もずっと走り続けることはできませんよね。小さな休憩を挟むからこそ、また元気に動けるのでしょうね。
歯科の世界でも、休むことはとても重要です。例えば歯ぎしりや食いしばりは、無意識のうちに歯や顎を疲れさせてしまいます。また睡眠時無呼吸症候群では、寝ているのに休めていない状態が続きます。こうした負担を和らげるには、夜しっかり休んでリラックスできるように対応することがとても大切です。適切に心身を休ませることで長く健康を守ることができるのです。
のび太くんのように「すやすや眠る時間」を持つことは、子どもも大人も大切なこと。勇気や優しさを発揮するためにも、まずはしっかり休むことから始まります。
休むことが苦手な方もぜひ「休むこと」に前向きになってみてください。頑張るために休む。怠けるのではなく、次の一歩をよりよいものにするために。そんな休み方ができれば、毎日はさらに楽しく、元気に過ごせるはずです。
さて、今日はゆっくりやすみましょう。