
小児のマウスピース矯正とは?
~大人だけじゃない、子どもにも適用されるマウスピース~
マウスピース矯正と聞くと、透明で目立たない大人向けの矯正治療をイメージされる方が多いかもしれません。ですが、近年では小児にもマウスピース矯正の適用が広がっており、成長期の子どもに合わせた治療設計が可能になってきています。
小児のマウスピースの特徴
ただし、小児のマウスピース矯正には大人とは異なる特徴や注意点があります。たとえば、歯の生え替わりが進行中であること、顎の骨の成長があること、さらにはマウスピースの装着や清掃などを本人だけでなく保護者と一緒に管理していく必要がある点です。
また、多くの小児用マウスピース矯正では、3年から5年といった長期間の治療が前提となっています。この期間中にすべての永久歯の萌出や顎の成長を見極めながら、治療計画を柔軟に対応させていく必要があります。
小児のマウスピースのメリット
メリットとしては、目立たない装置であることに加え、取り外しが可能なため、歯みがきがしやすくお口の衛生を保ちやすいことが挙げられます。また、早期に不正咬合の原因にアプローチできることから、将来的な歯並びの安定にもつながります。
デメリット
一方で、デメリットの一つとして「1日の装着時間が長い」という点があります。一般的に、1日20時間以上の装着が推奨されているため、学校にいる間も装着を続ける必要があります。もちろん、しっかりと管理すれば学校生活の中でも問題なく使えますが、保護者としては「学校できちんと取り外しできるか?」「給食の時間は大丈夫か?」「歯はみがけるか?」「なくさないか?」「壊れないか?」など、少し気になるポイントかもしれません。
それでも、小児期にマウスピース矯正を導入することで、将来の本格的な矯正治療を回避できるケースもあります。選択肢のひとつとして、気になる方はぜひ一度ご相談ください。それぞれのお子さんに合った最適な方法をご提案いたします。