6月5日に、北区の北保健センターで「歯と口の一日健康センター」が開催されます。これは、北区歯科医師会と北保健センターが協力して行っている公衆衛生活動で、毎年60人ほどのお子さんたちが参加し、歯科相談や検診を受けながら、歯や口の健康について学べる機会となっています。

最近では、虫歯だけでなく、食育や栄養、口腔機能といった幅広いテーマにも話が広がっており、私たち歯科医師にとっても、新しい知識を伝える良い場になっています。

とはいえ、こうした行政のイベントはどうしても「ちょっとお堅い」イメージになりがちです。せっかくの機会、子どもたちにも楽しく参加してもらいたい！という思いから、今年はスタンプカードの案を作成してみました。

スタンプラリー形式にすることで、「お口の体操をやってみよう」「歯みがきクイズにチャレンジ！」など、体験型のブースを回ってスタンプを集めながら、自然と歯や口の大切さを学べるように工夫しています。かわいいキャラクターを使ったデザインもいくつか案を出してみました。採用されるかは分かりませんが、少しでも「楽しかった！」と思って帰ってもらえたら嬉しいです。

また、アンケートも実施予定ですが、個人的にはQRコードからスマホでサクッと答えられるWebフォーム形式にしたいと提案してみました。忙しい保護者の方にとって、紙よりもスマホで完結できる方がずっと楽だと思うのですが、まだ歯科医師会内では圧倒的多数で否決されてしまいました。残念。

まずはスタンプカードのような、楽しさや親しみを感じられる部分から少しずつ変えていくのが良いのかもしれませんね。未来を担う子どもたちとその保護者にとって、歯科との距離が少しでも縮まるように、これからも工夫を重ねていきたいと思っています。