
お子さんの「がんばりたい!」を応援するために
歯医者さんでの治療に対して、不安を感じるのは子どもだけでなく親御さんも同じですよね。「うちの子、一人でちゃんと治療できるかな?」「泣いてしまわないかな?」「先生に痛いところをきちんと説明できるかな」と、心配されるお気持ち、とてもよくわかります。
でも、私たち城北では上手に治療ができるようになってきたお子さんには、保護者の方とは別に治療室へ入っていただく『親子の分離』をおすすめしています。というのも、これまでたくさんのお子さんを診てきて、「ひとりで頑張る」と決めた子が、それまで以上に力を発揮する場面をたくさん見てきたからです。
いざひとりでやってみると‥‥
もちろん最初は不安そうな表情を見せるお子さんもいます。でも、いざ治療が始まると、「ひとりでがんばらなくちゃ」という気持ちが芽生えるのか、ぐっと集中して、しっかりと治療を受けてくれるんです。その姿には病院スタッフもいつも驚きます。
親子の分離は、ただ「ひとりでやらせる」ということでは決してありません。お子さんの自立心をそっと後押しして育てることが目的です。ひとりでできたという達成感は、お子さんの自信にもつながり、「次もがんばろう」という前向きな気持ちを育んでくれます。
そして、自立心が育つと、治療中にできることがどんどん増えていきます。ひとつできるようになると、それが次の「できた!」につながり、スムーズに治療が進むようになります。結果として、虫歯の早期発見・早期治療、さらには虫歯予防にもつながっていくのです。
一人で始めるタイミングは?
もちろん、すべてのお子さんやすべての治療でいきなり親子の分離をすすめるわけではありません。それぞれのお子さんの性格やペース、その日の治療内容、診療室や待合室での親子の様子もみながら、ひとりでできそうなタイミングをみています。「そろそろ一人でやってみようよ」とスタッフから声をかけたられた時には、一人でできるタ時期が近づいてきていると思ってください。
これからもお子さんの「ひとりでがんばる力」を引き出すサポートをしていきたいと思っています。