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今回の目的の一つは、ラボスキャナー
矯正患者さんの石膏模型をデジタル管理したいとずっと思っていました。ラボスキャナー自体が結構高額な機器である上に、診療に直接転嫁できるものではないために、今まで躊躇しておりました。しかし保管場所の問題など、先延ばしにできないのっぴきならない状態になってきましたので、そろそろ重たい腰を上げないといけない状況まで来てしまいました。
歯科技工用ラボスキャナーとは?
歯科技工用のラボスキャナー(Dental Lab Scanner)は、歯科技工士が作製する補綴物(クラウン、ブリッジ、インレー、デンチャーなど)や矯正装置の設計に使用する高精度3Dスキャナーです。シリコン印象やアルジネート印象、さらには石膏模型をデジタルデータに変換し、CADソフトウェアを用いて設計・加工するために活用されます。
城北歯科でのラボスキャナー導入の検討
城北歯科では、矯正治療に使用する大量の石膏模型を効率よく管理するため、ラボスキャナーの導入を検討しています。現在、石膏模型は物理的に保管しており、患者ごとの整理や長期保存に多くのスペースが必要です。また、過去のデータを参照する際にも、探す手間がかかるという課題がありました。
そこで、ラボスキャナーを活用して石膏模型をデジタルデータ化し、管理を簡素化することを目指しています。デジタル管理を行うことで、以下のようなメリットが期待できます。
ラボスキャナー導入によるメリット
1. 模型の検索が簡単になる
デジタルデータ化することで、患者ごとのデータを瞬時に検索できるようになります。これまで物理的な模型を探すために時間がかかっていた作業が、大幅に短縮されます。
2. 保管スペースの削減
石膏模型は年々増えていき、保管場所の確保が大きな課題となっています。しかし、デジタルデータとして保存すれば、物理的なスペースを取らず、コンピュータ上で管理できるため、医院のスペースを有効活用できます。
3. 経年劣化の防止
石膏模型は時間が経つと劣化し、破損のリスクもあります。一方、デジタルデータなら劣化の心配がなく、何年経っても同じ状態で確認できます。
4. 院内スタッフの作業負担軽減
ラボスキャナーは、比較的簡単に操作できるものが増えてきています。城北歯科では、専門的な技術を持たないスタッフでも扱えるような機種を探しており、シンプルな操作性のスキャナーで作業負担を軽減することを考えています。
ラボスキャナー導入で目指す未来
デジタル化によって、診療の質が向上するだけでなく、スタッフの負担も軽減されます。また、患者さんにとっても、過去のデータを簡単に参照できることで、治療の説明がより分かりやすくなるというメリットがあります。
城北歯科では、最適なラボスキャナーを選定し、デジタル技術を活用したより効率的な診療体制を構築していきたいと思っています。