健康保険証ってなくなるの?|医療法人城北 城北歯科医院・矯正歯科|名古屋市北区にある歯医者

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健康保険証ってなくなるの?

健康保険証ってなくなるの?|医療法人城北 城北歯科医院・矯正歯科|名古屋市北区にある歯医者

**マイナ保険証と歯科医療のこれからについて**

日本政府はデジタル庁を設立し、社会全体のデジタル化を推進しています。2024年12月から、日本ではこれまでの紙の健康保険証が順次廃止され、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」へ移行していきます。これにより、患者さんは保険証を持ち歩く必要がなくなり、デジタルでの管理が可能になります。これは医療の利便性を高めるだけでなく、効率的なサービス提供に向けた大きな一歩と言われています。

**マイナ保険証を使うメリット**

マイナ保険証を使うと、いくつかのメリットがあります。まず、窓口負担額が少し軽減される点です。毎回の診療費がわずかですが減るため、患者さんにとっては嬉しいポイントです。また、他の病院や診療所での投薬情報や検診結果などが共有されます。これにより、重複した薬の処方や、一緒に飲んではいけない薬の処方を防ぐことができます。歯科においても、お薬手帳を忘れてしまった場合でも、オンラインで確認できる投薬状況などから、患者さんの健康状態や注意すべき疾患に気がつくことができ、安全で最適な治療が提供しやすくなります。

**マイナ保険証の課題**

一方で、マイナ保険証にはいくつかの課題もあります。ニュース等でよく耳にするのは、個人情報のセキュリティ面であり、システムの安全性が問われることが多くあります。これらのニュースの影響もあってか、「マイナンバーカードは怖い」というイメージを持たれている患者さんも少なからず存在しています。そのため、マイナンバーカードを作ったけれど、医療機関には持参しない患者さんも多く、歯科医療機関での実際の利用率は約10%程度(10人に1人)となってしまっています。

また、オンラインネットワーク上のトラブルが発生した場合、医療機関での診療提供サービスに影響が出るのみならず、医療機関の機能が停止してしまう可能性も否定できません。導入初期にはシステムトラブルも発生しており、国民や医療従事者の不安を払拭するために、改善が求められています。

**医療従事者のデジタルデバイドも課題に**

さらに、医療従事者の「デジタルデバイド(情報格差)」問題も存在します。デジタル機器に不慣れな歯科医師にとって、院内におけるオンラインシステムの構築は非常にハードルが高く、デジタル化の波についていけずに閉院してしまう歯科医院があることも話題になっています。この問題を解決するためには、歯科医療機関でもデジタル技術の研修やサポートが必要です。医療従事者が安心してマイナ保険証を活用できる環境を整えることが大切です。デジタルデバイスに不慣れな方々へのサポートや、デジタル技術への不信感を解消するための対策が急務です。

**今後の歯科医療界の対応**

歯科医療界においても、マイナ保険証を活用した新しい対応が求められています。患者さんの診療情報や投薬履歴を適切に管理し、診療の質を高めるためには、デジタル技術の導入が必要不可欠です。また、デジタルデバイスに慣れていない患者さんへのサポート体制を充実させることも必要です。スタッフが丁寧に説明し、マイナ保険証を安心して使えるようにすることが大切です。

**まとめ**

マイナ保険証は、医療のデジタル化を進め、患者さんや医療従事者に多くのメリットをもたらしますが、同時にデジタルデバイドやセキュリティの課題も残っています。私たちも、「システムはデジタル効率化、サポートはアナログ化」となるような体制をつくっていきたいと考えています。