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根っこの治療ってどんな治療?
みなさんは、「根っこの治療」や「根管治療」を受けて、何回も通院しなければいけなくなった経験はないでしょうか?
どんな治療をしているのか、通院回数がどうして多いのか、など不思議に思われているのではないでしょうか?今回は、根管治療について詳しく解説します。
根っこの治療の目的とは?
根っこの治療は、歯の内部にある細い根管(こんかん)を専用の器具で清掃し、感染の原因を取り除いたあとに薬でしっかり密封することを目的に行います。この治療を行うことで、歯を抜かずに保存できる可能性が高まります。
特に奥歯の場合は、根っこの本数が多く(2本~4本程度)、さらに根管が細く曲がっていることもあるため、慎重かつ時間をかけて治療する必要があります。そのため、根っこの治療だけで最低 3回から5回ほど通院 が必要になることがあります。
根管治療の流れ
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初回の治療:痛みの原因を取り除く
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根管の中にある感染した組織や細菌を取り除きます。神経が生きている場合には、麻酔が必要になります。
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歯の根っこは非常に細いため、肉眼では見えないことが多々あります。そのため、CT(レントゲン)を撮影したり顕微鏡などを利用しなければならない症例もあります。
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2回目以降:根管内をきれいにする
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専用の器具で根管内をさらに清掃し、薬を詰めて感染を防ぎます。
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奥歯のように根っこの本数が多い場合とても時間がかかるので、このステップが数回に分けて行われます。
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最終ステップ:薬剤での密封
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根管を薬でしっかり密封し、細菌が入り込まないようにします。
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その後、歯の強度を補うために土台を立てる準備を行います。
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被せ物の装着
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最終的に、歯を守るための被せ物を装着します
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まず、根っこの上にしっかりした土台をつくります。
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さらにその上に、最終的な被せ物を装着します。これにより、治療した歯が日常生活での咬む力にも耐えられるようになります。
- この被せ物の治療も、根っこの治療に続いて3回ほど治療が必要になります。
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根っこの治療が必要な理由
根管治療は、歯を救うための大切なステップです。治療を怠ると、感染が進行して歯を失う原因になるだけでなく、顎骨への影響や全身の健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。
治療の回数が多くなることや時間がかかることを負担に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、歯を長持ちさせるためには必要なプロセスです。特に奥歯の治療では、歯科医師の高い技術と慎重な治療が求められるため、計画的な通院が大切です。
治療途中で通院をやめてしまうと、再感染やさらなる痛みの原因になります。また、通院期間中は、治療した歯で硬いものを噛まないよう注意が必要です。
まとめ
根っこの治療は、歯を長く健康に保つための大切な治療です。当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせて丁寧に治療を進めています。疑問や不安がある場合は、どうぞお気軽にご相談ください。一緒に健康な歯を守りましょう!