歯の形はひとそれぞれ|医療法人城北 城北歯科医院・矯正歯科|名古屋市北区にある歯医者

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歯の形はひとそれぞれ

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歯の形はひとそれぞれ

~個性があるからこそ、丁寧な診査と治療が大切です~

皆さんは「自分の歯の形がどんな形か?」と考えたことはありますか? 実は、歯の形には個性があり、まさに「十人十色」。同じ種類の歯でも、人によって形や大きさ、根っこの形や本数までさまざまです。
もちろん、前歯・犬歯・小臼歯・大臼歯など、種類ごとにおおよその形の目安はあります。しかし、実際には一人ひとり異なっており、「これが正解」という形は存在しません。 この“違い”こそが、治療を難しくしてしまうこともあるのです。
特に奥歯の根っこの治療(根管治療)では、根っこの数が通常より多かったり、根の形が複雑に曲がっていたりすることがあります。こうした場合、治療器具が奥まで届かなかったり、完全に消毒できなかったりして、治療後の経過(予後)に影響を及ぼすことも少なくありません。
そのため、治療を始める前には、レントゲン撮影や口腔内写真などを通して、しっかりと診査・診断を行い、適切な治療計画を立てることがとても重要です。 近年では、特に複雑な大臼歯の根の治療では、より詳細な情報が得られるCT撮影が保険診療として認められるようになってきた背景も、このような“歯の個性”に対応するためと言えます。
さて、先日はちょっと珍しい「盲孔(もうこう)」という構造をもつ前歯の治療を行いました。 これは、前歯の裏側にある小さな穴のことで、見た目では分かりにくいのですが、穴の底までは歯ブラシが届きにくく、汚れがたまりやすいため、放っておくと虫歯になりやすい場所です。
今回の患者さんでは、現時点では虫歯はありませんでしたが、将来的なリスクを考えて、穴の内部をきれいに掃除したあと、「シーラント」と呼ばれる材料で穴を封鎖する予防処置を行いました。 さらにレントゲンで確認すると、左右反対側の歯にも同様の盲孔があり、同じようなリスクがあることがわかりました。
このように、歯の形や構造は一見わかりづらいところに大きな違いがあることがあります。 私たちは、その一人ひとり異なる“歯の個性”をしっかり見極め、できるだけ長く健康に保てるように治療や予防に取り組んでいます。
もし「自分の歯ってどうなっているんだろう?」と気になった方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。