歯医者が迷う診断|医療法人城北 城北歯科医院・矯正歯科|名古屋市北区にある歯医者

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歯医者が迷う診断

歯医者が迷う診断|医療法人城北 城北歯科医院・矯正歯科|名古屋市北区にある歯医者

どこが痛いのかわからないケースへの対応

歯科治療では、患者さんが感じている痛みの原因や場所を特定することが治療の第一歩です。しかし、お口の中は痛みが分かりづらいことが多く、特にお子さんの場合、「どこが痛いのか」「どのくらい痛いのか」といった情報がはっきりしないことが少なくありません。痛みを感じて泣いているのか、それとも治療への不安や嫌悪感で泣いているのかを見極めるのも難しい場合があります。

痛みの原因を探るプロセス

お子さんの「どこが痛いかわからない」というケースでは、試行錯誤を重ねながら原因を探るプロセスがとても重要です。当院では、以下のような手法を組み合わせて、慎重に診断を進めています。
  1. レントゲン撮影 見た目では分からない深い虫歯や、神経に近い炎症などを確認するために、レントゲンを活用します。これにより、痛みの原因がどの部分にあるのかをより正確に把握できます。
  2. 保護者への詳しい問診 小さなお子さんの場合、自分の痛みをうまく言葉で表現できないことが多いため、保護者の観察が大変重要です。痛みが出る時間帯や、特定の動作(食事中、寝ている時など)で症状が強くなるかどうかを細かく伺い、診断の手がかりとします。
  3. 実際に噛んでもらうなどの確認 お子さんに実際に食べる動作や噛む動作をしてもらい、どの歯が原因かを観察することもあります。この方法は、特に特定の歯が痛む場合に有効です。

痛みが分からない時に治療を急がない姿勢

「疑わしきは罰せず」という言葉があるように、歯科治療では「疑わしきは削らず」という姿勢もとても大切です。痛みの原因がはっきりと特定できない場合、無理に削ったり治療を進めたりするのではなく、症状が明確になるまで経過を見守ることがあります。
例えば、軽い痛みであればお薬で炎症を抑えつつ、数日間様子を見るという選択肢もあります。これにより、不必要な治療を避け、症状が明確になった時点で適切な対応ができるようになります。特に小さなお子さんの場合、不要な治療は歯科治療への恐怖感を生む可能性があるため、慎重な判断が求められます。

親子分離で治療を行うという選択肢

ある程度の年齢になったお子さんには、診療室での親子分離を行うことも考慮します。これは、親御さんと離れて診療を受けることでお子さんの自立心を育てる効果があります。また、保護者の方が近くにいると、甘えから泣いてしまうケースもあります。お子さんひとりで頑張って治療をしてみると、案外スムーズに治療ができてしまうケースも本当に沢山あります。
もちろん、親子分離は無理に行うものではなく、お子さんの発達や保護者の方との関係を確認しながら慎重に進めていきます。

お子さんの治療には柔軟な対応が必要

どこが痛いのかわからないケースでは、時間をかけて慎重に原因を探りながら、お子さんの負担を減らす対応が求められます。また、治療だけでなく、お子さんの将来的な自立心や歯科治療への前向きな意識を育てることもとても大切です。
痛みの原因を丁寧に探りながら、お子さんが自立して治療できる環境を心がけています。少し時間がかかるかもしれませんが、お子さんと保護者の方と一緒に治療を進めていきたいと思います。