血液サラサラのおくすり?|医療法人城北 城北歯科医院・矯正歯科|名古屋市北区にある歯医者

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血液サラサラのおくすり?

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血液サラサラのおくすり?

歯科に来られる患者さんの中には、内科や整形外科など、他の診療科にも通われている方がたくさんいらっしゃいます。高血圧や糖尿病、骨粗しょう症、そしていわゆる「血液サラサラのお薬」など、さまざまな薬を服用されているケースは珍しくありません。
歯科治療において、こうしたお薬の情報はとても大切です。たとえば、抜歯や外科処置を行う際に「血液が止まりにくいお薬」を服用していると、通常よりも出血が長引くことがあります。そのため、当院では、初診時や治療前に必ず服薬情報を確認させていただいています。
そんな中で、最近あることに気づきました。それは「血液サラサラの薬」と聞いて、患者さんが思い浮かべる内容が、私たち医療側と異なることがあるということです。
歯科医師として「血液サラサラの薬」と聞くと、まず思い浮かべるのは、血を固まりにくくする薬、つまり抗凝固薬や抗血小板薬です。ワーファリンやバイアスピリン、プラザキサやエリキュースなどがそれにあたります。これらは心筋梗塞や脳梗塞の予防、人工弁の管理などに使われる薬で、治療中の出血リスクに大きく関わってきます。
一方で、患者さんの中には「中性脂肪」や「コレステロールの数値を下げる薬」のことを「血液サラサラにする薬」と捉えている方が意外と多いのです。確かに、これらの薬も血液の流れを改善するという点では似たようなイメージがありますし、「血液ドロドロを改善する薬」と言われれば納得がいくのかもしれません。
このようなすれ違いを防ぐために、当院では説明の仕方を少し変えるようにしました。具体的には、
  • 「血が止まりにくくなる薬(抗凝固薬・抗血小板薬)」
  • 「コレステロールや中性脂肪を下げる薬(高脂血症の薬)」 といったように、言葉を分けて説明しています。
医療の言葉は難しい用語が多く、日常的に使われている言葉と意味が違っていることもあります。だからこそ、患者さんとの対話の中で「あれ、もしかして話がズレている?」と気づけることが大切だと実感しています。
私たち医療側が一方的に説明するのではなく、患者さんの理解や認識に耳を傾けながら、よりわかりやすく、誤解のないように伝えること。それが安心して治療を受けていただくために欠かせないことだと思います。
今後も、小さな言葉の違いにも丁寧に向き合いながら、患者さんとのコミュニケーションをより良いものにしていきたいと考えています。