今回は、北区歯科医師会が主催となり、日本小児歯科学会専門医の2名の講師をお迎えし、「小児歯科で見落としやすい異常の発見と次の対応」というテーマで講演会を開催しました。ハイブリッド形式で、現地とオンラインで合計70名もの先生が参加されました。
まず、学校で行われる歯科健診の限界についてお話がありました。限られた時間と設備の中で、全ての問題を見つけるのは難しいということを理解してもらえるように、学校歯科医と養護教諭が協力して丁寧にアナウンスし、さらにフォローする体制を構築していくことが大切であることをご説明いただきました。
次に、、小児歯科に関わるかかりつけ歯科医の重要な役割について具体的な奨励を交えてお話がありました。特に、子どもの口の健康や成長を、家族全体で見守る「ライフイベント」として捉えることの重要性が強調されました。また、治療の段取りや将来の見通しを保護者の方にしっかり説明することで、安心して治療を受けてもらうための工夫も必要だということでした。かかりつけ歯科医は、子どもの成長を見守り、最初の相談窓口として大切な役割を果たしているということを改めて認識できました。
城北歯科としての対応
今回の講演会を受講して、私たち学校歯科医は歯科健診で見落とされがちな疾患があることをしっかり理解し、保護者の方に丁寧に説明していくことが重要だと感じました。そのため、定期的な受診と検査が必要になることがあり、保護者の方への協力をお願いしていきたいと思います。また、治療には適切な開始時期があり、早期に始めれば必ずしも良いわけではないことも改めてご説明していきたいと思います。子どもの口の健康を守るため、最適な治療時期や方法を見極めながら、サポートしていきたいと考えています。
今回の講演会を通じて、地域の子どもたちの歯の健康を守るためにどのように取り組んでいくかを改めて考える良い機会となりました。これからも、地域社会に貢献する活動を続けていきたいと思います。
今回はテーマが小児歯科ということもあり、若手の先生も多く出席されておりましたので懇親会は久屋大通パークで開催してみました。過ごしやすい季節になってかつ連休でしたので、すっごい賑わっていました。たまにはこういうのもわるくないですね。
(上記の内容は、愛知県歯科医師会雑誌「愛歯月報」に投稿する内容をシンプルにまとめた内容になります。)