
防災の日に城北で防災訓練を行いました
みなさん、こんにちは。 9月1日は「防災の日」。この日は関東大震災が発生した日でもあり、毎年全国で防災への意識を高める取り組みが行われています。当院でも、南海トラフ地震を想定した防災訓練を実施しました。
診療中の防災アラート訓練
今回の訓練では「診療中に大きな地震が発生した」という想定でスタートしました。まず大切なのは、スタッフも患者さんも身の安全を守ること。大きな揺れの際には、慌てて動き出すよりも、安全な場所で頭を守ったりして「まずは身を守る」ことが第一歩。訓練でも、全員で落ち着いて安全確保を行うことを意識しました。治療中の患者さんも慌てずに安全な診療チェアーで頭を守ること、を実践しました。
階段からの避難訓練
その後、揺れが収まったら避難開始。当院は2階にありますので、階段を使って下に降りる必要があります。当院の階段はかなり急ですので、転倒のリスクを考え、普段から「スリッパではなく、ご自身の靴に履き替えていただく」ことをお願いしています。しかし実際に訓練してみると、下駄箱の前で人が詰まってしまい、スムーズに避難できないという問題も発生しました。やってみて初めて気付くことがたくさんあるのだと改めて実感しました。
消火器ガス元栓
また、避難と同時に、火災などの二次被害への対応も。今回の訓練では、ガスの元栓の確認や消火器の位置の再確認も行いました。いざというときに迷わず使えるように、スタッフ全員で手順を共有しました。さらに、万が一、火事で正面の出入口が使えなくなった場合には、窓から逃げられるルートも確保していることを改めて確認しました。こうした「複数の避難経路」を持つことが、命を守る上でとても大切ですね。
備蓄品
訓練の最後には、院内に備蓄している水や食料、簡易トイレ、毛布などの在庫確認も行いました。地震が発生するとライフラインが止まる可能性もあります。来院されている患者さんを安全に守るためにも、こうした備えをきちんとしておくことが欠かせません。
訓練からの学び
今回の防災訓練を通して、「日頃の備えの大切さ」をスタッフ一同、改めて感じました。実際に体を動かしてみることで、マニュアルだけでは見えなかった課題が見つかり、今後の改善にもつながりました。
災害はいつ起こるかわかりません。でも、だからこそ「もしもの時に備えること」が何よりも安心につながります。ご家庭でもぜひ、避難経路の確認や備蓄品の見直しをされてみてくださいね。
これからも当院では、患者さんに安心して通っていただけるよう、日々の診療だけでなく、防災面でもしっかりと取り組んでまいります。