
AIによる診療サポート
近年、私たちの生活のさまざまな場面にAIが取り入れられるようになってきました。スマートフォンの音声アシスタントやカメラの自動補正、翻訳アプリなど、すでに身近に利用されている方も多いと思います。そしてこの流れは、歯科医療の現場にも少しずつ広がってきています。
Morita x Osaka University
たとえば現在、モリタと大阪大学が共同研究している「myDentalAI」というシステムがあります。これは、歯科診療中に使うさまざまな機器の情報や、カメラによる診療モニタリングを組み合わせて、歯科医師をサポートしてくれる仕組みです。
診療中の様々なデータを解析して、進行を見ながら診療内容をサポートしてくれたり、カルテ入力を自動で提案してくれたりするようです。次回の予約をシステムが先回りして提示してくれたりするかもしれません。つまり、AIが「診療をよりスムーズに」「受付業務などを効率よく」進めるためにお手伝いをしてくれるのです。
AIは有能なアシスタント?
診療の合間に先生がパソコンに向かってカルテを入力する時間が減り、患者さんにとってはその分しっかりと説明を受けたり、相談できる時間が増えることにつながります。また、治療の記録がより正確に残ることで、次回以降の診療も安心です。
もちろん、AIが歯科医師そのものに取って代わることはないと考えられています。歯やお口の状態を診て、患者さんの生活や背景を考慮した治療方針を最終的に決定するのは、やはり歯科医師の役割です。AIはその“横に立っている頼もしいアシスタント”のような存在です。
歯科医療の世界は、これまでにもレントゲンのデジタル化や口腔内カメラの普及など、技術の進歩によって大きく変わってきました。AIの活用もその流れの延長にあり、将来的にはもっと自然に、当たり前のように取り入れられていくのかもしれません。
「AIが診療をサポートするなんてちょっと不安…」と思われる方もいるかもしれませんが、その目的はあくまで“患者さんにより良い医療を届けること”です。先生が診療に集中できるようにAIが雑務を肩代わりすることで、安心で丁寧な治療を受けられる環境が整っていきます。
これからの展望
これから数年のうちに、歯科医院の現場はますます便利で快適になっていくでしょう。診療がスムーズになり、待ち時間が減り、説明がわかりやすくなる。そんな未来がもうすぐそこまで来ています。
当院でも、新しい技術の動きをしっかりとキャッチしながら、みなさんにとって安心で信頼できる診療を目指してまいります。