
ある日のお問い合わせ
患者さんから、お問合せのお電話をいただきました。
「HPに、口腔内フローラの対応をしているって書いてありましたが…」
ん?当院では、NHKで特集されていた“口腔内フローラ”というテーマのブログを掲載したことはありますが、検査やその後の対応を行っているとは書いていなかったはずです。もちろん、関心のある方には専門機関をご紹介することも可能ですが、当院自体で検査や治療を行っていません。
念のため、ホームページをもう一度確認してみました。なぜそんな誤解が…?
Google検索でみたもの
そんなことを忘れていたある日、Googleで「名古屋市北区 歯医者 口腔フローラ」と検索ししたスタッフがあるものをみつけました。
なんと!AIによる検索結果の中に——
「口腔フローラに対応している歯科医院のひとつ:城北歯科」と、しっかり当院の名前が出ているではありませんか。
なるほど、そういうことか、と合点がいきました。
どうやらAIが、当院のブログ記事の内容をもとに“勝手に”解釈して、そういう結論を出してしまったようなのです。これには本当にびっくりしました。
おそらく、お問い合わせくださった患者さんもこのAIの回答を見てお電話くださったのでしょう。
AIとの向き合い方
AIって、たしかにとても便利なツールです。調べ物をするにも、文章を書くにも、画像を作るにも、大活躍です。でも同時に、「情報の正確さ」や「誤解を生まない表現」をしっかり見極める目も、これからますます大事になってくるなと実感しました。
特に医療の分野では、ひとつの誤情報が患者さんの不安や混乱につながってしまうこともあります。ですので、私たちもAIに頼りきりになるのではなく、最終的には“人の目”で確認することの大切さを忘れないようにしたいと思っています。
とはいえ、AIは敵ではありません。むしろ、これからの医療を支えてくれる心強い味方です。今回の出来事をきっかけに、AIとの上手な付き合い方を考えるよい機会になりました。
今後も、正確で安心できる情報発信を心がけながら、AIの力も上手に取り入れていきたいと思っています。まずは早速ブログの内容を修正して、AIに誤解を与えないような明確な文章にしました。
AIの情報を活用する際には「これは本当に正しいのかな?」と一度立ち止まって考えてみることが大切だとよくわかりました。それが、安心・安全な情報活用の第一歩だということを改めて経験できた貴重な体験となりました。