保険がきく矯正治療があるの?
保険がきく矯正治療があるの?
矯正相談の時に、「保険が効かないのですか?」と質問されることがあります。
一般的な歯並びの問題(不正咬合)の場合には、自費診療になることが多いのですが、下記に記したようなケースの場合には、保険適用になります。
矯正治療は基本的に自費診療ですが、特定の条件を満たす場合は、保険が適用されることもあります。以下に、保険が使えるケースをご紹介します。
例えば、「顎変形症」や「口唇口蓋裂」などの病気や障害があると、矯正治療が保険でカバーされることがあります。これらは機能的な問題があるため、保険適用での治療が必要と判断されます。現時点で、対象となる疾患は下記に記載しました。保険改定のたびに、対象となる疾患などが増えている傾向にあります。
①「別に厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療
② 前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る。)に対する矯正歯科治療
③ 顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の手術前・後の矯正歯科治療
矯正治療に保険が使えるかどうかは、専門の歯科医の診察が必要です。また、医科と連携した診断も求められます。診察を受け、保険の適用が可能か確認することが大切です。
保険適用で矯正治療を受けるには、医院も適切な体制を整えている必要があります。例えば、顎変形症治療を行うためには、施設基準を満たすことが求められます。治療前に、担当医に保険対応が可能かどうかを確認することをお勧めします。
当院でも、保険適用の矯正治療に対応しております。詳しい内容やご不明点があれば、当院スタッフにお気軽にお問い合わせください。
2024年6月から、学校検診にて「歯列・咬合の異常」の指摘を受けた場合、保険適用にて歯科矯正相談ができるようになりました。歯科矯正の適応となる咬合異常又は顎変形症が疑われる状態に対して、歯・歯列の状態、咬合状態又は顎骨の形態等の分析及び診断を行って歯科矯正治療の保険適用の可否を判断するための矯正相談になりますので、歯並びに対する全ての相談が対象というわけではありません。