
先日、久しぶりに矯正歯科学会に参加してきました。3日間開催されておりましたが、1日だけ参加することができました。
今回の目的は「口蓋裂治療」と「軟組織(口唇と鼻形態)の再建」に関する講演を聞くこと。口蓋裂に関する矯正治療について詳しく学べる機会は、通常の勉強会などではなかなかありません。そのため、学会という場で最新の知見をアップデートすることは、私たちにとってもとても貴重な場となります。
矯正治療が保険診療で認められている目的は、あくまでも「機能の回復」です。しかし、患者さんにとっては「機能」だけでなく「見た目」も同じように大切な要素です。顔貌の審美的な改善は、心理的な安心感や社会生活に大きな影響を与えます。今回の学会では矯正医による咬合の確立だけでなく、形成外科の先生から、多くの軟組織再建症例を見せていただきました。矯正医が担う役割は咬合の確立ですが、形成外科・口腔外科とチームを組んで機能と審美の両面を回復させられることは、本当に素晴らしいと感じました。
北海道への移動はFDAで
今回は、県営名古屋空港(小牧空港)からFDAを利用して札幌へ往復しました。小牧空港は自宅からのアクセスが良く、コンパクトで動線がシンプルなため、搭乗までがとてもスムーズ。さらに街中に位置しているため、離着陸時には夜景を楽しむことができます。名古屋ドームを目印に、自宅を探すのがちょっとした楽しみになっています。
学生時代の帰省にも毎回利用していたので、帰りの便では懐かしい気持ちでいっぱいになりながら名古屋に戻ってきました。
学びを診療へ
矯正治療は患者さん一人ひとりの人生に大きな影響を与えます。だからこそ、学会での知見を持ち帰り、チーム医療の可能性を広げながら診療に生かしていきたいと思います。
札幌で得た学びを胸に、また今日から診療に励みます。