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口腔機能トレーニングって何? 〜「お口ポカン」を防ぐために〜
最近、歯医者で「お口ポカン」と言われたことはありませんか?また、「子どものよだれがなかなか止まらない」という悩みをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。実はこれらは「口唇閉鎖機能不全」と呼ばれる状態のサインかもしれません。
口唇閉鎖機能不全とは?
私たちは普段、無意識に唇を閉じて過ごしています。しかし、口の周りの筋肉がうまく働かないと、ポカンと口が開いたままになってしまいます。また、よだれをうまく飲み込めず、口元が常に濡れてしまうことも。この状態が続くと、以下のような問題が生じる可能性があります。
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口呼吸の習慣化:鼻ではなく口で呼吸することで、喉が乾燥しやすくなり、風邪をひきやすくなる
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歯並びや噛み合わせの影響:前歯が前に出たり、歯並びが悪くなりやすくなる
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発音の影響:舌の位置が不安定になり、正しく発音できなくなる
このようなトラブルを防ぐために大切なのが「口腔機能トレーニング」です。
まずは簡単なトレーニングから始めよう!
口唇閉鎖機能を改善するためには、唇や口の周りの筋肉(口輪筋)を鍛えることが重要です。特別な道具を使わなくても、身近なアイテムで簡単にトレーニングをすることができます。
① 吹き戻しで楽しくトレーニング
昔ながらのおもちゃ「吹き戻し」は、吹く力を調整するのに最適です。長く息を吹き続けたり、強弱をつけて吹くことで、口輪筋を鍛えることができます。
② 風船を膨らませてみよう
風船を膨らませる動作は、口の周りの筋肉だけでなく、肺活量も鍛えることができます。最初は小さな風船から始めて、慣れてきたら大きな風船にチャレンジすると良いでしょう。
③ フローティングパイプで息をコントロール
フローティングパイプ(ストローの先に小さなボールがついたおもちゃ)は、一定の息を吹き続けることで、口輪筋や呼吸のコントロール力を鍛えることができます。
毎日の積み重ねが大切
口腔機能トレーニングは、1日数分でも続けることで効果が期待できます。お子さんと一緒に遊びながら取り組めるので、ぜひご家庭でも実践してみてください。
もし、「お口ポカン」や「よだれが止まらない」ことでお悩みの方は、歯科医院で相談してみるのもおすすめです。歯並びや舌の動きのチェックを行い、それぞれのお子さんに合ったトレーニング方法を提案できます。今回紹介したおもちゃ以外にも、お子様に合わせたいろんなトレーニング方法があります。
健康なお口のために、今日から楽しくトレーニングを始めてみませんか?