歯科衛生士さんの求人広告を目にする機会がとても増えました。どの医院も魅力的な条件や環境を打ち出しながら、新しい仲間を探しています。その中で、自分の医院を選んで応募してもらえるというのは、本当に奇跡のようなことだと日々感じています。 けれど同時に、毎年たくさんの衛生士さんが集まる医院があるのも事実です。その違いはどこにあるのでしょうか。

私たちが大切にしているのは、「採用して終わり」ではなく「育成して共に成長していく」という考え方です。新しく入ってくれたスタッフが安心して学び、やりがいを感じながら働ける環境を整えることこそが、医院全体の成長にもつながると考えています。

当院では、歯科衛生士さん一人ひとりに「個人目標」を立ててもらっています。これは、毎月チーフが設定する衛生部全体の目標とは別に、各自が自分の成長に向き合うための大切な時間です。 たとえば「口腔内写真の撮影技術を向上させたい」「患者さんへの説明力を上げたい」など、それぞれが目標を掲げ、月の終わりにはその実施回数や成果を報告してもらいます。

特に当院では、口腔内写真や顔面写真をプリントして、院長が一人ひとりの成長を確認しています。写真という“見える形”で振り返ることで、自分の技術の変化を実感でき、目標に対する行動がより具体的になります。 「先月よりも撮影がスムーズにできた！」「構図がきれいに撮れるようになった！」――そんな小さな成功の積み重ねが、自信となり、やがて大きな成長へとつながっていきます。

さらに、スキルアップした衛生士さんが次の若手を育てる仕組みも整えています。自分が学んだことを後輩に伝えることで、教える側も新たな気づきを得て、より深い理解へとつながります。そうして医院全体が“学び合う文化”で満たされていくのです。

「学ぶことが楽しい」「成長を実感できる」――そんな環境で働けることが、長く安心して続けられる理由のひとつだと思います。

これから歯科衛生士を目指す学生さんや、新しい環境でチャレンジしてみたい衛生士さんも、まずはお気軽に見学にいらしてください。 実際に働くスタッフの姿や、院内の雰囲気を肌で感じてもらえたら、きっと何かが伝わるはずです。

私たちは、共に学び、共に成長できる仲間との出会いを楽しみにしています。