モニタリング|医療法人城北 城北歯科医院・矯正歯科|名古屋市北区にある歯医者

〒462-0026名古屋市北区萩野通1-37
TEL.052-914-1040
  • 緊急随時対応

  • 求人案内

052-914-1040 WEB予約
ヘッダー画像

モニタリング

モニタリング|医療法人城北 城北歯科医院・矯正歯科|名古屋市北区にある歯医者

解像度をあげるということ

矯正治療は、他の歯科治療と大きく異なる特徴があります。それは「歯が毎日少しずつ動いている」ということです。虫歯の治療などは、数回の来院で完結することが多く、症例によっては1回の治療で完了することもあります。でも、矯正治療は数ヶ月から数年という長い期間をかけて、計画的に歯を動かしていきます。そのため、毎回の来院時にお口の中の状態が少しずつ変化しています。この変化を的確に確認していく作業を、私たちは「モニタリング」と呼んでいます。

モニタリングで確認するポイント

モニタリングの目的は、「治療が計画通りに進んでいるか」をしっかりと確認することです。具体的には以下のような点を丁寧にチェックしています。

シミュレーション通りに歯が動いているか

矯正治療では事前に歯の動きのシミュレーションを行います。実際の歯の位置が計画通りに進んでいるかを毎回確認します。小さなズレでも、積み重なれば最終的に大きな誤差になる可能性があるため、細かな確認が大切です。

装置が正常に機能しているか
矯正装置(ワイヤー、ブラケット、マウスピースなど)がきちんと機能しているかを確認します。特にマウスピースでは、歯にしっかりフィットしているか(フィッティング)が非常に重要です。

装置の使用状況

患者さんご自身による使用状況も大きく影響します。装着時間が十分か、ゴム(顎間ゴム)などの使用が指示通り行われているかを確認します。

口腔内の清掃状態や虫歯の有無

矯正期間中は装置がある分、磨き残しが増えやすく虫歯や歯ぐきの炎症が起こりやすくなります。必要に応じて歯みがき指導やクリーニングを行います。

異常を早期に見抜き、すぐに対応する

モニタリング時に、異常や予定外の変化を見つけた場合には、その都度柔軟に対応します。たとえば…
  • 装置の調整や交換
  • マウスピースの追加作製や再スキャン
  • 治療計画の微調整
  • 使用方法の再確認と指導
こうした対応のためには、まず「異常や問題点を見抜く力」が欠かせません。そのために、私たちスタッフ一人ひとりが小さな変化を見逃さない「目」を養うことがとても重要になります。スタッフの観察する解像度をあげていく必要があります。

正確なデータの取得と管理がモニタリングの土台

また、正確なモニタリングを支えるのが、記録の積み重ねです。当院では、口腔内写真、レントゲン、口腔内スキャナーのデータなどを定期的に取得し、管理しています。これらの資料を比較することで、前回からの変化を客観的に把握することができます。逆に、きちんとしたデータが揃っていないと、細かな変化を見逃してしまうリスクが高まります。
万が一、その場で担当したスタッフが何かを見落としてしまった場合でも、正確な記録が残っていれば後から別のスタッフやドクターが気付く可能性が高くなります。次回来院までの間にデータを振り返り、必要な準備や修正を整えておくことも可能です。このように、しっかりとした記録を残すことは、治療の質を高めると同時に、万が一の見落としをカバーする「セーフティネット」としても大きな役割を果たしています。

スタッフ全員で「見る力」を育てる

モニタリングはドクターだけでなく、スタッフ全員で取り組んでいます。当院では、スタッフ同士が症例を共有しながら日々の研修や実習を行い、知識と経験を積み重ねています。フィードバックを通じて、お互いの気づきや工夫を共有することで、医院全体の「見る力」を高めています。

矯正治療は計画通りに進めば素晴らしい成果が得られます。しかし、その成功の裏には、こうした地道なモニタリングと細やかな対応が欠かせません。当院では、日々丁寧なモニタリングを心がけています。