大学で勉強していた時、「写真」を綺麗にとることの重要性を学びました。どれだけ治療が上手でも綺麗な資料が揃っていないと、治療結果に説得力が生まれないとよく言われたものです。治療が上手な先生は、揃って症例写真が綺麗でしたので、資料が綺麗だと治療も上手くなると思って、頑張って写真を撮ったものでした。

　さて、最近のプレゼンテーション機能の発展は目覚ましく、少し前のやり方では「古くさい」と感じてしまうことが増えてきました。特に、スライドや資料のデザインは流行の移り変わりが激しく、最新の手法を取り入れないと、あっという間に時代遅れになってしまいます。

さらに、フリーの素材や便利なソフト、機能が次々と登場しており、手軽に洗練された資料を作れる時代になりました。逆に言えば、「資料作りにこだわらない人」は、どんどん取り残されてしまう可能性があるということです。特に、情報があふれている現代では、見る側の目も肥えており、適当に作ったスライドではなかなか興味を引けません。

そこで今回は、より効果的に伝えるための「アニメーション作成」に注目し、勉強してみました。最近では、PowerPointやKeynoteはもちろん、Canvaさらにはオンラインで使えるツールも充実しています。単なる静止画像のスライドよりも、適度なアニメーションを加えることで、より視覚的に訴えかけることができ、印象に残るプレゼンテーションが可能になります。

例えば、

といった工夫をするだけでも、資料の印象が大きく変わります。

また、定期的に「発表する機会」や「発表を見る機会」を持つことも非常に重要だと感じています。他の人のプレゼンを参考にすることで、新しい表現のアイデアを得ることができますし、自分の発表を見直す機会にもなります。医院内の勉強会や外部のセミナーでも、資料の見せ方を意識してみると、より伝わりやすい発表になるでしょう。

これからの時代、歯科医療においても「伝える力」は非常に重要です。患者さん向けの説明資料、スタッフ向けの研修資料、学会発表のスライドなど、さまざまな場面で「見栄えのする資料作り」が求められます。今後も新しい技術やツールを活用しながら、より分かりやすく、魅力的な資料を作れるように工夫していきたいと思います。