フッ素による虫歯予防
フッ素による虫歯予防

当院では、むし歯予防の一つの柱として「フッ化物(フッ素)」を活用した予防処置をおすすめしています。
「フッ化物の予防」と聞くと、歯科医院でのフッ化物塗布を想像される方が多いかもしれません。ご家庭でも手軽に取り入れられる方法がいくつかあることを皆様ご存知でしょうか?
生活スタイルやむし歯のリスクに合わせ、最適な方法を選ぶことが大切です。
フッ化物には、むし歯予防のための3つの大切な働きがあります。
これらは専門学会でも広く認められている、確かな科学的な作用です。

もっとも取り入れやすく、毎日の習慣にしやすいのがフッ化物配合歯磨剤です。
歯磨剤は「習慣として続けやすい」「誰でも使いやすい」という点で非常に優れています。

ブラッシング後に歯面に塗り広げて使う方法で、しっかりと歯にとどめることを目的として、むし歯予防を強化したい方に適しています。
研磨剤などは含まれていないが、歯磨剤の代わりに使うこともできる。
家庭用ジェルは およそ500,950,1450ppmFが一般的です。
| 歯磨剤(歯みがき粉) | フッ化物ジェル |
|---|---|
| 泡立ちや研磨剤が含まれ、汚れを落とすことが主目的 | 泡立たず、フッ化物を歯に長くとどめることが主目的 |
| 毎日の歯磨きで自然に使用できる | 歯磨き後に追加で塗布して予防効果を高める |
| 誰でも使いやすい | むし歯リスクが高い人向けの“強化策” |
というイメージです。

液体タイプのフッ化物で口をゆすぐ方法で、歯のすみずみまで薬剤が行き渡りやすいことが特徴です。
特に矯正治療中の方は、 ブラケット周囲が磨きにくく、むし歯になりやすい環境になるため、フッ化物洗口が大きな助けになります。
どちらも効果があるため、継続できる方法を選ぶのがポイントです。
当院で扱っているオラブリスはポーション容器になっており、 “開けてそのままぶくぶくするだけ” の簡単設計です。
続けやすい工夫がされているため、予防効果を高めたい方に最適です。

家庭用のフッ化物製品は安全性が高く設計されていますが、
この2つは必ず守ってください。 安全性と効果を最大限にするための基本です。
近年、「フッ素は危険ではないか?」という意見をインターネットで見かけることがあります。
しかし、多くの場合、
が混同されてしまっているように思います。
さらに、工業用のフッ素化合物(PFAS、フッ化水素酸など)と、歯科で使用する“フッ化物”が混同されて語られるケースも多くありますが、これはまったく別の物質であり、用途も毒性も異なります。
国内外の専門学会では、「フッ化物の適切な使用は、むし歯予防に有効である」と明確に評価しており、世界中で長年にわたって活用されている方法です。
もちろん、不安や疑問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

フッ化物は、正しく使えば非常に高いむし歯予防効果を発揮します。 ただし、どの方法が最適かは、年齢・生活習慣・むし歯リスクによって異なります。
城北歯科では、「無理なく続けられる予防法で、未来の歯を守る」ことを大切に、患者さん一人ひとりに合った予防プランをご提案します。
歯磨剤・ジェル・洗口の使い分けについて知りたい方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。 一緒に最適な方法を見つけ、むし歯になりにくい環境を整えていきましょう。