
ライブサージカルデモに参加して
先日の日曜日、インプラント治療のライブデモンストレーションに参加してきました。今回は実際の手術の様子を見学できる貴重な機会で、僕にとってはかなりアドバンスな内容でしたが、大変勉強になる時間でした。
ライブデモで学ぶこと
歯科の分野では、教科書や専門書、動画教材、セミナーなど、学ぶためのツールはたくさんあります。しかしやはり、実際の手技を間近で見るという経験は、座学では得られない学びが詰まっています。特にインプラントのように繊細な技術が求められる治療では、細かな器具の使い方、手の動かし方、タイミング、助手とのやりとりなど、現場ならではの“空気感”があります。そういった部分を肌で感じられるのはとても貴重です。
今回の症例でも、事前にレントゲンやCTデータをもとに緻密なシミュレーションが行われていました。しかし、いざ実際の手術に入ると、やはり現場では想定外のことが起こる場面もありました。骨の質や量、粘膜の厚み、出血量、器具の挿入角度など、細かな違いがその都度判断を求められるのです。その際のドクターの冷静な判断力や、状況に応じてプランBへスムーズに切り替える柔軟性は、本当に見事でした。教科書だけでは学べない「経験の積み重ね」がこういう場面で生きてくるのだと改めて実感しました。
城北でのインプラント
現在、城北歯科ではインプラント治療自体は行っていません。ただ、当院ではシニア世代の矯正治療も多く行っており、そういった患者さんの中には、歯を失ってしまった部分にインプラントを用いた補綴(かぶせ物やブリッジなど)が必要になるケースもあります。その時に「もし当院でもインプラント治療が提供できたら、より包括的な治療計画が立てられるのに」と感じることがあります。
もちろんインプラント治療は非常に専門性の高い分野であるため、導入するにはしっかりとした知識・技術・設備が必要です。ですので、今すぐに導入というわけではありませんが、こうして少しずつ学びを積み重ねて準備を進めておくことが大切だと思っています。技術だけでなく、患者さんの安全性、アフターフォローの体制、スタッフ教育など、総合的に備える必要があるからです。
患者さんにとって安心で安全な治療を提供するためには、日々の勉強が欠かせません。今回のライブデモで学んだことも、今後の診療や勉強にしっかりと活かしていきたいと思います。そして、将来的に当院でもインプラント治療を選択肢の一つとしてご提供できるよう、引き続き努力を重ねていきます。
今後も新しい知識や技術を積極的に取り入れながら、皆さまのお口の健康をサポートしていけたらと思っています。