
SNSから学ぶ
最近、当院でもひょんなことからTikTokを始めることになりました。最初は「歯科医院がTikTok?」「踊るの?」と少し不安もあったのですが、やってみると意外と面白く、気づけば少しハマり始めています。動画のテンポもよく、短時間でいろんな情報が入ってくるので、これは若い世代が夢中になります。
最近は、通勤時間に音楽を聴いたり、ウォーキングしながらtiktokするようになりました。アプリはまるで好みを理解してくれているかのように、40代男性にぴったりの懐メロを流してくれるのです。懐かしい曲を聴きながらウォーキングや出勤するのは気分転換にもなり、なかなか良いものです。さらに、最新のトレンド動画や、昔の貴重な映像なんかも出てきて、世界が広がる感覚があります。
ただ、こうしたSNSのアルゴリズムには少々クセもあります。あるとき、たまたま耳掃除の動画を見てしまったのですが、そこからしばらくの間、関連動画が次々と表示されるようになりました。少しでも興味を示すと、それに関連する情報をどんどん提供してくれるのがSNSの特徴ですね。良くも悪くも「おすすめしてくれる」
どうやってうまく使うか
さて、情報収集の方法は今や本当に多様化しています。昔ながらの新聞やテレビ、雑誌はもちろん、Google検索やAI、論文、SNSなど、毎日触れる情報源は数えきれません。それぞれに得意分野があって、新聞ではじっくりと整理された社会情勢や解説記事が読めますし、テレビやラジオではタイムリーなニュースやインタビューが魅力。Google検索やAIは調べ物に強く、論文は専門的な裏付けを得るのに欠かせない。そしてSNSは、今のトレンドや、ちょっとした生活の知恵、現場の生の声などがリアルタイムで手に入りってとても便利。
「全部をバランスよく使うことが大事だな」とつくづく感じます。どれか一つに偏るのではなく、いろんなメディアをうまく組み合わせることで、視野が広がり、物事を多面的に捉えられるようになる気がします。歯科医療の分野でも同じです。SNSで患者さん向けのトレンド情報を発信しつつ、専門的な内容はしっかりとエビデンスに基づいた情報を提供していく。そうやって、正確でわかりやすい情報を届けること大切だと思っています。
城北でも、ホームページ・Instagram・Facebook・TikTokなどを使い分けて情報発信をしています。たとえば、治療の流れや医院の雰囲気を伝えるには写真や短い動画が効果的ですし、診療に関する大切なエビデンスに基づく情報はホームページでしっかりと説明するよう心がけています。SNSは「きっかけ」や「入り口」として、そこから信頼できる情報へとつないでいければと考えています。
情報があふれる時代だからこそ、何をどう選ぶかがますます大事になってきました。これからも私自身も学びながら、患者さんにとって役立つ情報を発信していければと思います。もしTikTokで当院の動画を見かけたら、ぜひ温かい目でご覧いただければ嬉しいです!