
最近、「歯科医院でもキャンセル料がかかるようになるらしい」という話を耳にする機会が増えてきました。ホテルや旅館では、宿泊日が近づくにつれてキャンセル料が発生することは一般的ですよね。「前日○%、当日100%」というルールをご存じの方も多いと思います。急なお子さんの発熱などがあると、「どうしよう…!」と焦ってしまうこともありますよね。
また、飲食店でも「無断キャンセル」や「直前キャンセル」が大きな問題になっています。特に団体予約では、食材の仕入れやスタッフ配置など、多くの準備が必要です。そのため、突然のキャンセルによる損失はとても大きなものになります。
実は、こうした問題は医療機関、特に歯科医院でも同じように起こっています。
歯科医院の多くは予約制で診療を行っています。患者さんお一人おひとりの治療内容に合わせて、診療時間を確保し、必要な器具や材料を準備し、スタッフ配置も調整しています。
そのため、直前のキャンセルや無断キャンセルがあると、その時間がぽっかり空いてしまい、他の患者さんをご案内できなくなってしまいます。特にご家族や兄弟姉妹でまとめて予約を取られている場合には、1時間以上予約枠が空いてしまうこともあり、医院側にとっては非常に大きな影響があります。
さらに、歯科医院では「遅刻」も大きな問題のひとつです。
歯科治療は、内容によって必要な時間が細かく決まっています。例えば30分の治療予定で15分遅れてしまうと、残り時間では予定していた処置が十分に行えない場合があります。
もちろん、「次の患者さんの予約時間を後ろにずらせばいい」というわけにはいきません。そのため、遅刻によって予定していた治療内容を変更したり、場合によっては十分な処置ができず再予約になったりすることもあります。
こうした背景から、2026年6月より、医療機関でもキャンセル料を請求できることが明確化される流れとなっています。
ただし、実際の運用方法は医院によって異なります。例えば、
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予定していた診療内容に応じた費用を請求するケース
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一律のキャンセル料を設定するケース
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無断キャンセルのみ対象とするケース
など、対応はさまざまになると考えられています。
もちろん、急な体調不良ややむを得ない事情は誰にでもあります。大切なのは、「行けないかもしれない」と分かった時点で、できるだけ早めにご連絡をいただくことです。
早めにご連絡いただければ、その時間を他の患者さんの診療に活用できる可能性があります。結果として、多くの患者さんがスムーズに治療を受けられる環境づくりにつながります。
歯科医院は、患者さんの大切なお時間をお預かりしているのと同時に、医院側もその時間に合わせて準備を整えています。お互いが気持ちよく通院できるよう、予約時間へのご協力をよろしくお願いいたします。







