入れ歯を作れる人が、いなくなる?|名古屋市北区の歯科・歯医者|城北歯科医院・矯正歯科|土日診療

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入れ歯を作れる人が、いなくなる?

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最近、入れ歯を作ってくれる歯科技工士さんが減っているといわれています。

当院でも以前、長年取引していた歯科技工所が閉院することになり、急いで新しい技工所を探した経験があります。当時は、その技工所に入れ歯の製作をほぼ100%お願いしていました。突然お願いできなくなり、「これから患者さんの入れ歯を、どこで作ってもらえばよいのだろう」と、慌てて対応してくれる技工所を探しました。

歯科技工士は、歯科医師の指示をもとに、入れ歯や被せ物などを作る専門職です。なかでも入れ歯の製作は、人工の歯を一本ずつ並べ、噛み合わせや見た目を調整していく、細かく根気のいる作業です。患者さんのお口の形や噛み方は一人ひとり異なるため、同じものを大量生産することはできません。経験や感覚が求められる、まさに職人の仕事です。

一方、歯科技工士を取り巻く環境には、さまざまな問題があるといわれています。長時間にわたる細かな作業、材料を削る際に発生する粉塵への対策、仕事内容と収入のバランスなどです。こうした背景もあり、歯科技工士を目指す学生が減少し、資格を取得しても別の仕事に就く人も少なくありません。

また、歯科の世界でもデジタル化が急速に進んでいます。コンピューター上で歯を設計したり、機械で削り出したりするデジタル技工は、今後ますます重要になるでしょう。若い歯科技工士がデジタル分野へ進むことも、自然な流れだと思います。

現在、当院では複数の歯科技工所に協力していただき、入れ歯の製作をお願いしています。しかし、以前より納期が長くなるなど、人手不足の影響を感じる場面も出てきました。

デジタル技術を進めることは、とても大切です。ただし、現時点では人の手でなければ対応できない工程も数多く残っています。特に入れ歯作りでは、歯科技工士の経験や細かな調整が、患者さんの使い心地を大きく左右します。

新しい技術を取り入れることと、これまで受け継がれてきた技術を守ること。そのどちらか一方ではなく、両方を大切にしていかなければなりません。

入れ歯を作る技術が「必要になったときには、もうできる人がいない」とならないように。歯科医療を支える大切な技術と、それを担う歯科技工士さんの存在について、私たち歯科医院も真剣に考えていく必要があると感じています。