
先日の水曜日、CBCテレビの報道番組「チャント」の取材を受けました。
今回のテーマは、「ナフサ問題のその後」についてです。
「ナフサ」とは、プラスチック製品などの原料となる石油由来の素材です。このナフサの供給や価格の変動は、私たちの身の回りのさまざまな製品に影響を与えます。歯科医院でも、治療や感染対策に使用する多くの消耗品がプラスチック製品であるため、その影響を大きく受けています。
取材では、「ナフサ問題によって歯科医院はどのような影響を受けてきたのか」「現在もどのような課題があるのか」といった、現場のリアルな声を聞きたいという内容でした。
当院では、ナフサ問題が顕在化し始めた頃から、関連する消耗品について在庫リスクの評価を行ってきました。どの製品が不足する可能性が高いのか、代替品はあるのか、どの程度の備蓄が必要なのかを一つひとつ確認し、状況に応じて対応を進めてきました。
思い返せば、新型コロナウイルスの流行時には、マスクやアルコール消毒剤、医療用ガウン、手袋などの感染対策用品が手に入りにくくなりました。当時の経験から、当院では消耗品の備蓄や在庫管理の重要性を改めて認識し、日頃から意識して取り組んできました。
しかし、今回のナフサ問題では、その影響がさらに広い範囲に及びました。プラスチック製の消耗品全般が影響を受け、特に毎日大量に使用する医療用グローブについては、供給不足や価格高騰が大きな懸念となりました。
現在では流通は以前より落ち着きを取り戻し、必要な製品が極端に入手しづらい状況は改善されています。一方で、価格についてはコロナ前の水準には戻っておらず、多くの医療機関では現在もコスト増加への対応が続いています。
取材では、こうした状況の中でも、患者さんへ安全で安心な医療を継続して提供するために、当院がどのような工夫や在庫管理を行っているのか、そして今後も安定した診療を続けるためにどのような備えをしているのかについてお話しさせていただきました。
普段、患者さんからは見えにくい部分ではありますが、安心して治療を受けていただくためには、このような「見えない準備」もとても大切な仕事です。
これからも社会情勢の変化に柔軟に対応しながら、必要な医療材料を安定して確保し、安心・安全な歯科医療を継続して提供できるよう努めてまいります。
今回の取材を通して、歯科医療の現場で起きている課題や、その裏側で行われている取り組みについて、多くの方に知っていただくきっかけになれば幸いです。







